各部門の品質目標設定について
お世話になります。
先日、外部審査が終了し、審査官より次の指摘を受けました。
「当社の各部門の品質目標設定では、目標値が手段になっており、目標値ではない。」
例:システムの改善
指摘理由:
何のためにシステムを改善するのかが不明。
何にかがあるため、手段としてシステムを改善するのであれば、意味はわかるが目標値としてシステム改善をあげるのはおかしい。
言っている意味は理解できますが、貴社の品質目標実施計画書を参照すると、当社が利用している審査会社が指摘した案件については、反映されていないような気がします。
具体的にどのようにして各Grの品質目標を管理するか帳票作成で困っています。 アドバイスを頂ければ幸いです。
JIS Q 9001の、品質目標(5.4.2)を確認すると、以下の4つのことが要求されています。
1) 部門及び階層で設定すること
2) 製品要求事項を満たすために必要なものも含む
3) 達成度が判定可能であること
4) 品質方針と整合がとれていること
「品質目標」とは、各部門や階層でどのような活動を通して、品質方針にどのように応えるのかということになり、それがどれだけ達成できているかを明確に測定し、継続的に改善していくこととなります。
このことに照らし合わせ考えた場合、現在の帳票の「グループ目標」が、上記の4)の部分における、品質方針を受けた目標になっていないということではないかと考えられます。
帳票を拝見させていただきましたところ、「品質方針」が別にあり、帳票の「品質方針の展開」の部分が「品質目標」で、その実施項目として「グループ目標」があり、その判定基準として「管理項目」「管理基準」「予防基準」があるとも見受けられます。
そうであれば、帳票の項目名のみを変更(例えば、管理基準を目標値に変更)し、審査員にそのように説明することで是正できるかもしれません。
ただ、すべての文書類や御社の現状を把握しているわけではないため、「必ず」とは言えません。
審査員および審査機関にもよりますが、ある程度の相談には、快く応じてくれるかと思いますので、相談なさってみても良いかと思います。